『アクト・オブ・キリング』のあらすじ・作品解説
これが“悪の正体”なのか―――。60年代のインドネシアで密かに行われた100万人規模の大虐殺。その実行者たちは、驚くべきことに、いまも“国民的英雄”として楽しげに暮らしている。映画作家ジョシュア・オッペンハイマーは人権団体の依頼で虐殺の被害者を取材していたが、当局から被害者への接触を禁止され、対象を加害者に変更。彼らが嬉々として過去の行為を再現して見せたのをきっかけに、「では、あなたたち自身で、カメラの前で演じてみませんか」と持ちかけてみた。まるで映画スター気取りで、身振り手振りで殺人の様子を詳細に演じてみせる男たち。しかし、その再演は、彼らにある変化をもたらしていく…。
完成前のラフカットを観て心を奪われたエロール・モリス、ヴェルナー・ヘルツォークという2人の巨匠監督が製作総指揮として参加し、劇場公開を全面的にバックアップしている本作は、2012年のテルライド映画祭、トロント映画祭で上映され、その衝撃的な内容と斬新な手法、圧倒的な作品力が話題を呼び、瞬く間に批評家たちの熱烈な支持を集めた。翌2013年にはベルリン国際映画祭で2部門を制覇し、以降、15以上の映画批評家協会賞を総なめにしたほか、山形国際ドキュメンタリー映画祭最優秀賞はじめすでに50以上の映画賞を受賞。さらに、数々の著名なメディアの年間ベスト1にも輝いている。快進撃は今なお続き、第86回アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門にもノミネートされ、オスカー受賞の最有力候補として、その圧倒的な評価を不動のものとした。
アクト・オブ・キリング日本公式サイトより。
『アクト・オブ・キリング』オリジナル予告編
『アクト・オブ・キリング』のトリビア
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2014年4月12日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか日本全国順次公開。
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山形国際ドキュメンタリー映画祭 YIDFF 2013(2013年10月10日(木)~17日(木))のインターナショナル・コンペティション」部門にて「殺人という行為」のタイトルで上映。
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映画史に残る衝撃のドキュメンタリーとして全世界50以上の映画賞を受賞。
『アクト・オブ・キリング』のポスター
作品データ
- タイトル
- 邦題:アクト・オブ・キリング / 原題:The Act of Killing /
- 監督
- ジョシュア・オッペンハイマー(Joshua Oppenheimer)
- 共同監督:クリスティン・シン
- 脚本
- –
- キャスト
- Anwar Congo、
Herman Koto、
Syamsul Arifin、
Ibrahim Sinik、
Yapto Soerjosoemarno、
Safit Pardede、
Jusuf Kalla、他。
- 製作年 / 製作国 / 言語
- 2012年 / ノルウェー、デンマーク、イギリス / インドネシア語
- 上映時間
- 159分
- 日本での配給
- トランスフォーマー
- 公式サイト
- アクト・オブ・キリング 日本版
- 公式ツイッター
- @aok_movie 日本版
- 公式Facebook
- 映画『アクト・オブ・キリング』 日本版
- The Act of Killing 英語版
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